福岡県産婦人科医会

会長あいさつ

会長あいさつ

平川俊夫

福岡県産婦人科医会
会長
藤 伸裕

みなさん、こんにちは。福岡県産婦人科医会について、ご説明いたします。

概要

 福岡県産婦人科医会は、福岡県内の母体保護法指定医師である産婦人科医を核に構成されています。現在の会員数は448名です。本会の目的は、女性のさまざまなライフステージにおいて心身の健康、母子の生命および健康を保持増進することです。それを実現するために日常診療に加え、生涯研修を行い、行政、医師会、ならびに関連団体と連携して、地域医療への貢献をめざしています。

診療について

 産婦人科では、月経不順や月経痛、貧血、PMS(月経前症候群)などの月経随伴症状、膣分泌物の異常、感染症、不妊症、腫瘍、更年期障害、妊娠と出産や人工妊娠中絶、腫瘍、更年期障害、尿路系症状や避妊、その他の診療を行っています。日常生活に支障をきたす症状がある場合には治療が必要ですので、早めに受診して快適な生活を送ってください。特に若い世代では、症状の改善により、日常の学習や部活などでのパフォーマンスの向上が期待できます。

さまざまな事業

診療のみならず、女性のQOL向上を目指してさまざまな事業を行っています。若い世代には、行政との協働でHPVワクチンの定期接種・キャッチアップ接種、また、全世代において子宮頸がん検診などを行っています。さらに、県立高校生を主な対象として「性と心の健康相談」を行い、頸がんを含むさまざまな感染症の予防、望まない・思いがけない妊娠の予防などをテーマとした講演や個別相談を行っています。この事業は福岡県や福岡県医師会の協力のもと昭和60年に開始されましたが、私立高校や中学校・小学校への拡大も必要です。今後はさらに、自分らしくよりよく生きるための包括的性教育を行っていきたいと考えています。
 妊娠・出産・子育て期においては、行政の委託に応じ、子宮頸がん検診、妊婦健診、妊娠期からのケアサポート事業、産後ケア事業、産婦健診、新生児聴覚スクリーニング検査、新生児の代謝異常を含むスクリーニング検査を行い、母体の心身の健康増進、産後うつや児童虐待の予防、新生児の異常への早期発見・介入を行っています。
 更年期から老年期においても、子宮頸がん検診などの受診の機会に、身体的また精神的症状についても相談に応じ、豊かな生活の実現に寄り添いたいと思います。
 安心安全な医療を提供するために、産婦人科医会では、母体救命講習会や研修会、メンタルヘルスケア研修会などを催し、会員の知識習得と研鑚に尽力しています。また、産科医療補償制度や医療事故調査制度を通じて事例検討を行うことで、発生した事象の原因を明らかにして再発を防ぐ努力を続けています。
 母体保護法の適正な運用は本会の本分でありますが、法の理念、生命倫理、医療安全に関して県医師会のもとで教育研修を行っています。
警察や性犯罪被害者支援センターと協力して、被害に遭われた方への寄り添いと救済に協力しています。また、児童虐待やDVの防止にも注力しています。
おぎゃー献金事業は、こころと体に障がいをもって生まれた子どもたちへの愛の献金運動で、公益財団法人が運営しています。おもに産婦人科医院・病院を通じて基金に集められ、心身障がい児のための施設に特殊送迎車などを贈ったり、大学などの研究費を補助したりするために使われます。

最後に

 私たちは、みなさんの健康を願い日々の診療を行っています。また、その実現のためにさまざまな事業を行っています。ご理解とご支援をお願いします。
みなさんにとって産婦人科受診のハードルは低くはないと思いますが、自らの健康を守るため、快適な生活を送るため、安全な妊娠出産をするため、健康寿命を伸ばすため、かかりつけの先生を見つけてください。

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